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2024.05.10

スタッフの心理的安全性を第一に考える経営

《Healthcare Performer Interviews》

医療法人 和伸会 和田内科病院
病院長 医師  橋本 羊輔 
〒464-0851 名古屋市千種区今池南25-5
病床:78床(一般、医療療養)
診療科目:
内科(消化器科・循環器科・内分泌科・神経内科)・リハビリテーション科(理学療法・作業療法・言語 ・嚥下造影)


■変革した病院
名古屋市千種区にある78床の慢性期を中心に治療を行っている和田内科病院。以前に当院にお伺いしたのは、3年ほど前。当時の印象は、お世辞にも入職、入院を勧める様な病院ではなかった。しかし、2年前に現在の橋本院長が就任されたのち、再び活気が戻り病床の稼働率は90%以上を維持し、訪問診療も積極的に展開。地域の医療関係者からの信頼も厚い。また、職員の離職率も高かったが、昨年はほぼゼロに。更に残業までゼロを達成するなど夢のように雇用状態も改善した。その結果、若い世代が育っているとのこと。建物の老朽化は否めない中、何が変わったのか、その理由を橋本院長、藤田事務長にお伺いした。


■現場のスタッフの活動をし易くすれば、自主性が生まれる。
何か特別な活動をされたのですか、と尋ねると、「いや別に特別なことは何も。当たり前の事を行っただけ」とのこと。「ただ、現場のスタッフたちの声に耳を傾け、仕事をし易い職場環境を整えて来た。また、スタッフの心理的ストレスをかけないことを常に考えている」。具体的には、家族への治療方針の説明や、インフォームドコンセントも院長が行っている。転院前の家族面談も全員に行っており、その際に今後の見通しや治療方針などを説明し、納得頂いた上で転院を決めてもらっている。更に、治療も可能な限り、患者さんやご家族の要望に寄り添い、ガイドラインなどに準拠しながらも、スタッフへの負担も考慮して決定していくとのことであった。

■リーダー自らの働く姿を見せる。
「橋本院長はフットワークが軽い。医局でじっとしていない。自ら手が空けば現場に出向き、気さくに誰彼なく声をかけている。その行動に誘発されて、スタッフも命令・指示されなくても自らの意思で気持ち良く働く。他の医師にも医者が偉いわけではない、とスタッフの目の前で言いのける。その姿を見て信頼が出来上がって来たと思う」と、いつも傍らで見ていた藤田事務長が、当時を振り返りながら熱っぽく話す。
 また、急性期の勤務経験がある為、急性期病院が困っているケースを誰よりも良く知っているそうで、周囲の急性期病院の医師とも密に連携を取りながら診療を行っている。心臓のカテーテル手術を専門に行っていたが、常に内科医であることを肝に命じて総合内科的な勉強も欠かさずにこられたとのこと。これまの経験を活かして、定期的に勉強会を開催して、スタッフのスキルアップにも務めている。昨年(令和5年)の忘年会では、若いスタッフが多数参加し、大盛況だったそう。また、その日は朝まで飲み明かしても、誰も勤務に支障をきたすものは居なかった。また、今年の納涼祭も既に、「何をする」などと、スタッフが自ら楽しんで企画し始めた。きっと彼らの立場が尊重され、自尊心が保たれていると感じているからか、彼らの表情は明るいと、まるで自分の子供成長を話すようだ。

■既存の慢性期病院のイメージを変えたい。
橋本院長は急性期病院に勤務していたにも関わらず、ここで働くことを決めたのは、前理事長のお母様の主治医をしていたのが縁。その際に、お誘いを頂いたが、大学病院での仕事の区切りがつくまで、数年待ってもらうことが前提だった。そのように礼儀を重んじる方なので、今でも医局から優秀な若い医師を派遣してもらえている。この環境があれば、自分の理想とする病院経営が出来る。その青写真は既に出来ている。「スタッフの幸福を考えながら、今までにない慢性期病院を創って行きたい」と語る口調にも、実績があるだけに重みがある

話を伺うまでは、慢性期病院の将来は暗いと勝手に思い込んでいた。診療報酬も低く、働く意識の低い、高齢化したスタッフの多いイメージだったが、この和田内科病院は内発的動機付けされた若いスタッフが多く、ステレオタイプの病院とは全く違う病院に、すっかり様変わりしていた。この病院は数年もしないうちに大きく成長して行くと期待したい病院のひとつだ。今後は、病院の建て替えもさることながら、利益を確保しつつも、働きやすい職場環境を追求する橋本院長のチャレンジする姿が目に浮かぶ。

※医療介護業界で「きらりと輝く人」にインタビューを行い紹介して行く、株式会社ヒューマンクリエーションのオリジナル コンテンツです。

2024.04.10

介護実務者研修 10月コース受講生募集中!


▼申し込み、詳細
https://www.human-creation.co.jp/practitioners.html
カテゴリ:介護実務者研修
2024.03.23

出張 介護初任者研修が修了しました。

第10回 令和6年2月コース(通学+通信) 
期間:2024/2/20~3/23
場所:サンケア キャリアセンター(愛知県稲沢市平和町)
参加者:11名
通学:16日間
今回は初めて、介護事業所様に出張にて介護職員初任者研修を行いました。
研修に必要な介護ベッド等も、事業所様にもご協力を頂き実現出来ました。
受講生の方々は、移動時間等が減り、講義に集中されてみえまいした。
また、事業所の方々が講義の様子もご覧頂くことも出来、いいことずくめでした。

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